セルラー2007年04月21日 23:07


評価:93点

原題 CELLULAR(アメリカ)
監督 デヴィッド・R・エリス
脚本 クリス・モーガン
出演 キム・ベイシンガー、デヴィッド・エリス、クリス・エバンス

<あらすじ>
高校の科学教師ジェシカ・マーティン(キム・ベイシンガー)は、夫と息子と共に幸せな生活を送っていた。
ある日、ジェシカは息子を学校へ送り帰宅した所に、突然見知らぬ男達が侵入。
お手伝いさんを射殺し、ジェシカを誘拐する。
そして、男達によりジェシカは見知らぬ屋根裏部屋に閉じ込められてしまう。
このままでは、殺されるであろうことを察したジェシカ。
何とか壊れた電話のコードをいじることによって、全く見知らぬ人間ではあるが繋げることに成功する。
繋がった相手はライアン(クリス・エバンス)というナンパな若者。
彼は、ビーチで女の子をくどいている所であった。

<感想>
手に汗握るジェットコースターな展開!!
ジェシカが誘拐された時に、ジェシカと同じ目線で「なぜ誘拐されたんだろう?」と引き込まれた所で、ワシッとつかまれました。
ジェシカにとっては、運よく繋がったライアンへの電話がまさに生命線であるわけですが、ライアンはまともに取り合わない。
まあ、「見知らぬ男に誘拐されて、殺されそうだから助けて~」なんて言われて、信じる人間はいないですわな。

徐々に事の重大さに気付いて、協力し始めるライアン。
しかし、携帯電話ならではの様々な障害があり、そこには携帯電話にまつわるアイデアが散りばめられているわけです。
「ああ、確かにそうだよねぇ」と、そのたびにうなずかされちゃう自分。
シリアスなストーリーの緊張感と、たまに入る脱力なギャグのバランスもまずまず。
徐々に明らかになる、犯人の正体・目的。
ストーリーに唐突さがなく、全てが自然な流れであっという間にクライマックス。
ラストのライアンの一言にニヤリ。
最後まで、うっかり夢中でした。

個人的には、かなり面白かった部類です。
見終わった後、肩がこってましたが。(笑)

サスペンス好きな方は、試してみてはいかがでしょうか。