秒速5センチメートル2007年11月16日 23:35


評価:94点

原作・脚本・監督 新海 誠
作画監督 西村 貴世
出演 水橋 研二、近藤 好美、尾上 綾華、花村 怜美

<あらすじ>
桜舞い散る木の下で、アカリはタカキに言った。
「ねぇ、桜の花びらが落ちるスピードって知ってる?
秒速5センチメートルなんだって。」
東京に住む小学生のタカキとアカリ。
二人の間で抱いていた特別な想いをよそに、ただ時だけが過ぎて
いった。

山崎まさよしの「One More Time,One More Kiss」をテーマ曲にした、
3作の連続短編集。

第一話「桜花抄」
東京の中学に進んだタカキは、鹿児島に引っ越すことが決まった。
タカキにはその前にすることがあった。
それは、小学生の時に栃木へ引っ越したアカリに会いに行くことだった。
タカキとアカリの中学生の時の物語。

第二話「コスモナウト」
鹿児島の中学から高校に進んだタカキ。
カナエは、いつもどこか遠い目をしているタカキに恋をしていた。
タカキとカナエの高校生の時の物語。

第三話「秒速5センチメートル」
タカキは東京で社会人になっていた。
タカキとアカリの社会人の時の物語。

<感想>
感想はというと、とてもよかった!
なんていうか、ほろ苦で甘酸っぱい、遠い昔の記憶を掘り起こされた
感じで、こそばゆかったです。

ただ、評価が分かれる映画なんだろうなと思います。
観る人によっては、「で、何なの?」という感想を抱く恐れもあるかと。
現に一緒に観た奥さんも、薄めの反応でしたから。
恐らく、観る人それぞれの想い出に、うっかり共鳴してしまうか
どうかなのでしょう。

監督さんによると、この作品のテーマは「速度と距離」だそうです。
こう書くと算数の授業みたいですが。(笑)
そこんところは、タイトルに象徴されてますね。

第一話では、東京と栃木という中学生からしたら微妙な距離感
(大人だったら大したことないでしょうが)で、そこへなかなか
たどり着けない不安や焦りがよく表現できていたと思います。

第二話では、カナエから見たタカキでの心理的な距離感や、
タカキのアカリへの心理的・物理的な距離感を、うまく宇宙ロケットに
なぞらえていました。

そして、第三話なのですが、ちょっとあっさりしちゃってたのが
残念でした。
もう少し踏み込んでよかったんじゃないかな。
とはいえ、タイトルバック前後のシーケンスは鳥肌モノでした。
魂を揺さぶられましたよ。

個人的には、エピローグ的な位置づけで、さらに十数年後の
二人も見たかったかなと思います。

それと、全編が丹念に描き込まれた素晴らしい画だったことも
付け加えておきます。

あの時の人は、今どこでどうしてるんだろうって、ふと振り返って
しまう、そんな貴方におすすめです!

<予告編>

ダイ・ハード4.02007年11月11日 01:16


評価:90点

原題 Live Free or Die Hard(アメリカ)
監督 レン・ワイズマン
脚本 マーク・ボンバック
出演 ブルース・ウィリス、ジャスティン・ロング、ティモシー・オリファント

<あらすじ>
ニューヨーク市警のジョン・マクレーン刑事(ブルース・ウィリス)は、ハッカーの
マシュー・ファレル(ジャスティン・ロング)の連行を命じられ、彼の自宅へ向かった。
しかしいきなり、ファレルの自宅で彼を狙う何者かと銃撃戦が発生する。

その翌日。その日はアメリカ合衆国の独立国家記念日。
しかし、何者かによるサイバーテロによって、デジタルで制御されている都市機能が
攻撃されてしまう。
インフラはストップし、アメリカ政府すら機能不全に陥ってしまう。

サイバーテロ事件の背後には何があるのか。
そして、その事件にジョンとファレルは巻き込まれていく。


<感想>
実はダイ・ハードシリーズを観るのは初めてなのですが、今まで観てなかったことを
後悔しましたよ。

とにかくついてなくて、とにかく悪運の強い男。
途中から、「さすがに死ぬだろ普通」と笑いながら観てました。
少なくとも自分だったら、映画始まって10分くらいで死んでるんじゃないでしょうか。(笑)

いかにもアメリカンなアクション映画でしたが、すっかり楽しんでしまいました。
VFXも効果的だったし。

「16ブロック」では、すっかり肥えて老け込んでいた印象のブルース・ウィリスでしたが、今回はかっこよかったです。

今度は、是非1作目から観てみよっと!

それと、テロリスト集団の紅一点マイ役のマギーQが素敵でした。
軽く調査してみた所、アメリカ人の父・ベトナム人の母とのハーフだそうですね。
なかなかのアジアンビューティでした。
彼女との対決は、もしかしたら一番の見所だったかも。(笑)

ハイテクなサイバーテロ集団とアナログ親父との対決、是非お楽しみを!

ターンレフト ターンライト2007年06月10日 01:00


評価:80点

原題 向左走・向右走(TURN LEFT TURN RIGHT)(香港)
監督 ジョニー・トー、ワイ・カーファイ
脚本 ワイ・カーファイ
出演 金城武、ジジ・リョン、エドマンド・チェン、テリー・クワン

<あらすじ>
無名のバイオリニスト・ジョン(金城武)と翻訳家のイブ(ジジ・リョン)は、
壁一枚を挟んだ隣同士の部屋に住んでいる。
左の門から出るジョンは左に曲がるクセがあり、
右の門から出るイブは右に曲がるクセがあるため、
一度も顔を合わせたことがない。
そんな二人が偶然公園で知り合った。
しかも二人は、学生時代気になっていた相手同士であることがわかる。
電話番号を交換して別れた後、二人は愕然とする。
紙に書かれた番号は、雨ににじんで読めなくなっていたのである。

<感想>
普通のラブストーリーかと思いきや、全然違った!!
例えるなら、シリアスに演技をしている二人だが、
演じている場所は残念ながら吉本新喜劇だった、って感じ。
そのくらい、脇役に人達の演技がバタくさい。(笑)
周囲がやたら浮いているように見えていたんだけど、
段々と主役二人が浮いているように見えてくるから不思議。

そして、「ああ、そういう映画なんだ」と理解してからは、
心置きなく楽しめました。
「カンフー・ハッスル」も真っ青の、違う意味で「ありえねー」映画です。
是非、お試しを!

スネーク・フライト2007年05月20日 16:47


評価:72点

原題 SNAKES ON A PLANE(アメリカ)
監督 デヴィッド・R・エリス
脚本 ジョン・ヘファーナン、セバスチャン・グティエレス
出演 サミュエル・L・ジャクソン、ネイサン・フィリップス、ジュリアナ・マーグリーズ

<あらすじ>
マフィアによる殺人を目撃した青年ショーン(ネイサン・フィリップス)。
彼は殺人の証言をするために、FBI捜査官(サミュエル・L・ジャクソン)とともに
ハワイからLA行きのジャンボ機に搭乗する。
しかし、証言を阻止したいマフィア側は、毒蛇や大蛇をつめた荷物を
ジャンボ機に送り込んでいた。
荷物にはタイマーが仕掛けられていて、高度3万フィートで
その荷物は解き放たれてしまう。

蛇達は、温熱感知器官を使って巧みに乗客に忍び寄り、次々と殺してしまう。
そして機長までもその毒牙にかかってしまうのであった。

<感想>
いわゆるパニック系の映画。
ただし、意外と(?)シリアスではなく、どこかしらコミカルな雰囲気も。
なので、結構のんきな感じで観ることができてよかった~。
(大きい音でビックリさせられるのは、苦手なんです。。)
監督は「セルラー」を撮ったデヴィッド・R・エリス。
ストーリーのテンポの良さはさすがでした。

こいつは嫌なやつだから、殺されるんだろうなと思ってると、
案の定殺されるという安心の展開。(笑)
B級な香りは、決して嫌いじゃないです。

ただ、乗客がひとクセもふたクセもある人達なんだけど、
思ったほどクセを感じられなかったのが残念。
もっと突き抜けてくれて、もっと笑わせてくれた方がよかったかな。

スイミング・プール2007年05月06日 22:34


評価:85点

原題 SWIMMING POOL(イギリス・フランス)
監督 フランソワ・オゾン
脚本 フランソワ・オゾン、エマニュエル・ベルンエイム
出演 シャーロット・ランプリング、リュディヴィーヌ・サニエ

<あらすじ>
イギリスで著名なミステリー作家サラ・モートン(シャーロット・ランプリング)。
彼女は裕福な生活を送っているが、新作が書けずにいた。
出版社の社長ジョンは、南仏プロヴァンスの自分の別荘での執筆を薦める。
後から追うという彼の言葉に、サラは若干色めきつつ南仏へ向かう。
別荘での、静かで綺麗な景色に執筆も快調なサラ。
しかし、数日たってもジョンはやって来ず、来たのはジョンの娘ジュリー
(リュディヴィーヌ・サニエ)であった。
サラは、それまでの静かな生活から、毎晩男を連れ込み、昼も夜も
騒々しい、この若く美しいジュリーに悩まされることになる。

<感想>
最初は、てっきりジャンルがミステリーということもあり、犯人は誰だ的な
サスペンスだと思ってました。
なので、のんきに「サラとジュリーの構図は、まるで安藤裕子と
滝川クリステルみたいだ~」とか(笑)、「なかなか人が死なないな~」とか
思って観てました。
で、エンドロールでキョトン状態。
しばらくして、ジワジワとそういう映画だったのかと。
完全にミスリードされちゃいました。

いわゆる、解釈は観る人におまかせします的な映画ですね。
デビッド・リンチの「マルホランド・ドライブ」を、観終わった時のことを
思い出しました。
そういえば、マルセルの娘なんてまさにその雰囲気だし。

ところで、リュディヴィーヌ・サニエの体の綺麗なこと!
(ナイス、R15指定!!)

あどけない顔で、ハスキーボイスで、ナイスバディ!
(だから点数は甘め!!)

というわけで、世の中の健康的な男性諸君には、ぜひ観ることをおすすめ
します。
ストーリーで楽しめなかった人でも、明日の活力になることうけあいです。(笑)

ここから先は、私なりの解釈を。(反転して読んでください。)

結局、サラは南仏へは行っていない。
南仏での出来事は、サラが執筆した「スイミング・プール」のストーリーを
なぞっているだけ。
ストーリーの中で、サラはジョンへの別れを込めている。
ジュリーに、父親であるジョンが女たらしである等と否定的なことを言わせて、
自分の行動を納得させている。
妻の赤い服を着て、ジュリーと手を振り合うことによって、ジョンの妻に
なりたかった願望・ジュリーの母親になりたかった願望を込めている。

まー、ジュリーのお腹の傷とか、ジュリーがフランクを殺した理由とかは、
イマイチ説明つけられないです。(X_X)
暇な時にでも、また観るかな~